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なんとかなるもんさー

PETの検査の手順

検査は18F-FDGを静脈注射することから始まり.体内のWF-FDG分布が一定になる1時間後に断層撮影します.この待機中に運動すると.筋肉のプドウ糖消費が冗進するため.安静が必要です.□の周りにも筋肉があるので.会話もさけてもらいます.血糖値が上昇すると18F-FDGの取り込みに影響が出てくることから,食事や糖分の入つた飲み物は6時間以上中止してもらい.空腹時に検査を行ないます.また.糖尿病患者さんでも18F-FDGの取り込みに影響が出てくることがあります.

 

 

 

撮影時間は30分間ほどで.非侵襲的な痛みのない検査です.異常か否か判断がむずかしい場合には,時間をおいてがら変化があるか確かめるために2回撮影をすることがあります.外から放射線を当てるわけではないので,何回撮影をしても浴びる放射線の量は増えません

 

 

 

一般的に.18F-FDG PETで検出できる癌の大きさは1cm以上とされています.また,炎症細胞もフドウ糖代謝がさかんで.活動性の肺炎や肺結核などにも18F-FDGが取り込まれる場合があり.PETで描出されたものすべてが必ず癌というわけではありません.PETは癌の検出に非常に有効な検査ですが.プドウ糖の取り込みの低い癌もあるため.すべての癌が必ず検出できるわけではありません.また.FDGは尿から排出されるので.排尿ルートである腎臓•尿管•膀胱癌の判定が困難なことがあります.脳腫瘍は,保険適応にもなっている疾患のひとつですが.正常の脳はブドウ糖消費がさかんで18F-FDGが取り込まれることから.正常の脳と腫瘍の区別がつかないことがあります.これらの癌を正確に判断するためには.腫瘍マ一力一.超音波.CT. MRIなどを組み合わせ.どこの臓器にどのくらいの大きさの癌があるかなど.多くの情報が得る必要があります.最近ではPETとCTを同時に検査できるPET/CTが開発され.PETとCTを合体させた画像を作成することができるようになってきました.

 

 

 

公式に出された統計ではありませんが.従来の健康診断の癌発見率が0.1〜0.396であるのに対し.PET検診ではおよそ1〜296に癌が発見されています.最近では健康保険が適応となり.広く検査されるようになってきましたが.適応される疾患は限られています.